指輪の加工体験をしてきました!
1本は新作のプロトタイプの仕上げ加工を、もう1本は棒状のシルバーを曲げて指輪にするまでを体験しました。
(1)仕上げをしていない指輪を仕上げ加工をして完成させるまで
商品名:「スカル」プロトタイプ
◇酸化膜を取る
磨いてピカピカにする前に酸化膜をきれいに取り除くことが大切です。
1)指輪の内側削り
まずは内側からきれいにします。
2)サイズ出し(芯金を入れてたたく)
ハンマーでたたいて、サイズを伸ばします。
3)指輪の側面にやすりをかける
側面ももちろんきれいにします。
4)指輪の外側の表面をやする
外側もきれいにします。
5)やすり目を更に細かくする
さらに、細かい目のやすりをかけます。
6)シリコンポイント(青)で内側と表側をやする
リューターで仕上げます。
1)ロータリーでバニッシャーがけ
磨く準備みたいな磨きです。
2)シリコンポイント(紫)で全体を磨く
これでも十分きれいになってます。
◇最終仕上げ
1)刻印入れ silverを手押しで入れる
力だけでなく、やはりコツがいります。
2)フェルトかけ 1500番
最終磨き開始です。
3)バフかけ
指輪が熱を持つので、持っているのが大変!
4)洗浄器(高温)にて洗浄
油分をしっかり取るために高温で洗います。
5)完成!
ピッカピカになりました!
(2)棒状の貴金属(シルバー)から指輪を完成させるまで
◇成型
1)棒状の地金を丸め円状にする
上手に曲げないと円になりません。
2)つなぎ目を糸のこで切って、接着断面を合わせる
テンション(張力)で断面がどんどん合っていきます。
◇ロー付け(接合)
円状にした棒の端と端を指輪の素材に近い金属のローを溶かして接合します。
1)酸化防止剤(フラックス)をつける
バーナーで酸化しないように酸化防止剤にひたします。
2)接着面にローを付け、バーナーでローを溶かす
接合部分にローを乗せ、バーナーで炙ります。
ローが溶けて接合面にまんべんなく入っていけばOKです。
◇酸化した部分の除去
どうしても酸化してしまう部分があるので、除去します。
1)ロー付け後水に着けてから酸に着ける。
2)バーナー(800~900℃)で炙る
ここからは、(1)「スカル」プロトタイプと同じ工程になります。
◇酸化膜を取る
◇磨きの粗仕上げ
◇最終仕上げ
1)字彫り器で刻印を入れる
慎重に、丁寧に、間違えないように!
2)刻印入れ silverを手押しで入れる
3)フェルトかけ 1500番
4)バフかけ
5)洗浄器(高温)にて洗浄
6)完成
左が完成品で右が加工前の棒状の地金です。
今回、素人では難しい加工は、やはり職人さんにお願いしました。
職人さんの加工を間近で見ていると、忍耐力、集中力、手際わ、
経験、感覚などいろんな要素が必要なんだとあらためて感じました。
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